この記事の目次
AIイラストでLINEスタンプは本当に稼げる?
結論から言うと、AIイラストでLINEスタンプを作って稼ぐことは可能です。ただし、「楽に大金を稼げる」というわけではありません。LINEスタンプの市場は非常に競争が激しく、1セットあたりの売上は月数百円〜数千円程度が現実的なラインです。
しかし、AIを使えば1セット(8〜40個)のスタンプを数時間で作成できるため、「量産」が可能です。10セット作れば月数千円、50セット作れば月数万円の収益も夢ではありません。手描きで同じ量を作ろうとしたら何ヶ月もかかるところを、AIなら短期間で実現できるのが最大のメリットです。
AIイラストでLINEスタンプを作る手順
AIイラストを使ったLINEスタンプの作成は、以下のステップで進めます。
ステップ1:コンセプトを決める
まずはスタンプのテーマやキャラクターを決めます。「猫」「犬」「うさぎ」などの動物系や、「サラリーマン」「OL」などの日常系が人気です。ターゲット層(女性向け、ビジネス向け、若者向けなど)を明確にすると、売れやすいスタンプが作れます。
ステップ2:AIでイラストを生成する
画像生成AIにプロンプト(指示文)を入力して、イラストを生成します。LINEスタンプは背景透過が必要なため、背景が白一色やシンプルなイラストを生成するのがポイントです。同じキャラクターで異なるポーズや表情を生成し、統一感のあるセットを作りましょう。
ステップ3:画像を編集する
AIで生成した画像はそのままでは使えないことが多いため、以下の編集が必要です。
- 背景の透過処理:remove.bgなどのツールで背景を除去
- サイズ調整:横370px x 縦320px(最大)にリサイズ
- テキストの追加:「ありがとう」「おはよう」などの文字を入れる
- 余白の調整:上下左右に適切な余白を設ける
ステップ4:LINE Creators Marketに登録・申請
LINE Creators Market(https://creator.line.me/)にアカウントを作成し、スタンプを登録します。メイン画像(240x240px)、スタンプ画像(8〜40個)、トークルームタブ画像(96x74px)を用意して申請します。
おすすめのAIイラスト生成ツール
LINEスタンプ作成に使えるAIイラスト生成ツールを紹介します。
Midjourney
高品質なイラストを生成できるAIツール。月額10ドル〜のサブスクリプション制です。スタイルの統一がしやすく、キャラクターの一貫性を保ちやすいのがメリット。商用利用も有料プランなら可能です。
Stable Diffusion
オープンソースの画像生成AI。無料で使えますが、自分のPCにインストールする必要があり、ある程度のPCスペック(GPU搭載)が必要です。LoRA(追加学習モデル)を使えば、同じキャラクターで様々なポーズを生成できます。
DALL-E 3(ChatGPT Plus)
ChatGPTの有料プラン(月額20ドル)で利用可能。自然言語で指示ができるため、プロンプトの敷居が低いのが特徴。ただし、生成枚数に制限があるため、大量生産にはやや不向きです。
Canva AI
デザインツール「Canva」に搭載されたAI画像生成機能。テキスト追加やリサイズもCanva内で完結するため、スタンプ作成のワークフローがシンプルになります。
収益の仕組みとリアルな収益見込み
LINEスタンプの収益は以下の仕組みで発生します。
LINEスタンプの収益配分
スタンプ販売価格120円の場合:Apple/Googleの手数料30%を引いた後、LINEとクリエイターで50%ずつ分配。つまり1個売れるとクリエイターには約35円が入ります。
リアルな収益シミュレーション
- 1セットの月間売上:0〜50個(平均10個程度)= 月350円
- 10セット運用:月3,500円
- 50セット運用:月17,500円
- 100セット運用:月35,000円
もちろん、ヒット作が出れば1セットで月数万円を稼ぐことも可能です。しかし、大半のスタンプは月数個しか売れないのが現実。だからこそ「量産」が戦略として有効なのです。100セット作れば、その中からヒット作が生まれる確率も上がります。
量産するためのコツと効率化
効率よくスタンプを量産するためのテクニックを紹介します。
テンプレートプロンプトを用意する
「happy cat, simple illustration, white background, sticker style」のようなベースのプロンプトを作り、感情やポーズだけ変えて生成すると効率的です。「happy」「sad」「angry」「sleepy」「excited」など、感情のバリエーションを事前にリストアップしておきましょう。
バッチ処理で背景透過
1枚ずつ背景を透過するのは非効率です。remove.bgのAPIやPhotoshopのバッチ処理を使えば、複数の画像を一括で処理できます。
定番のテキストセットを用意する
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「了解」「OK」「おつかれ」など、よく使われるテキストをあらかじめリスト化しておきます。これを流用することで、テキスト入れの手間を大幅に削減できます。
ニッチなジャンルを狙う
「猫」「うさぎ」などの定番ジャンルは競合が多いため、「ハリネズミ」「カピバラ」「筋トレする食パン」など、ニッチなジャンルを狙うと差別化できます。検索で見つけてもらいやすくなり、売上アップにつながります。
注意点1:LINEの規約とAIイラスト
LINEスタンプにAIイラストを使う際、最も気になるのが規約の問題です。
2026年現在、LINE Creators Marketの規約ではAIで生成したイラストの使用は明確に禁止されていません。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 他者の著作物を模倣したものは審査でリジェクトされる
- 実在の人物に似た画像は使用不可
- 過度に類似したスタンプの大量申請はスパムと判断される可能性がある
- 規約は随時更新されるため、定期的にチェックが必要
重要:規約変更リスク
今後LINEがAIイラストの使用を制限する可能性もゼロではありません。AIイラストに頼りすぎず、手描きのスキルも少しずつ身につけておくと安心です。
注意点2:審査に通るためのポイント
LINEスタンプは申請後にLINEの審査を通過する必要があります。審査にかかる期間は通常1〜2週間程度です。リジェクトされやすいポイントを事前に知っておきましょう。
リジェクトされやすいケース
- 背景が透過されていない:白い部分が残っているとNG
- 画像の解像度が低い:ぼやけた画像はリジェクト対象
- テキストが読めない:小さすぎる文字や読みにくいフォント
- 暴力的・性的な表現:LINEは全年齢対象のため厳しい
- 著作権侵害の疑い:既存キャラクターに似たデザイン
- コミュニケーションに使えない:意味が伝わらないデザイン
AIで生成したイラストは、特に「既存キャラクターに似ている」と判断されやすいため注意が必要です。有名キャラクターの特徴(特定の色の組み合わせ、アクセサリーなど)を避けたプロンプトを心がけましょう。
注意点3:著作権・権利関係の問題
AIイラストの著作権問題は現在も議論が続いており、完全にクリアとは言い切れません。以下の点を理解した上で取り組みましょう。
AIイラストの著作権は誰のもの?
日本の現行法では、AIが自動生成した画像には著作権が発生しないという見解が一般的です。ただし、人間が創作的な関与(プロンプトの工夫、画像の加工など)をした場合は、著作権が認められる可能性があります。
学習データの問題
AIは大量のイラストを学習して画像を生成しています。学習元のイラストの著作権を侵害していないかは、法的にグレーな部分があります。特定のイラストレーターのスタイルを指定して生成する行為は、トラブルの原因になりかねません。
リスクを最小化するために
- 特定のアーティスト名をプロンプトに使わない
- 既存キャラクターに似せない
- 生成後に必ず自分で加工・編集する(創作的関与を加える)
- 商用利用が明確に許可されているAIツールを使う
- 最新の法改正や判例をチェックする
AIイラストの法整備は進行中
2026年現在、AIと著作権に関する法整備は世界中で進められています。今後ルールが変わる可能性があるため、最新の情報を常にチェックしておきましょう。
まとめ:やる価値はあるがリスク管理も大切
AIイラストでLINEスタンプを作って稼ぐという方法は、確かに実現可能な副業です。
メリット
- 絵が描けなくてもスタンプが作れる
- 短時間で量産が可能
- 初期投資がほぼ不要(無料ツールも使える)
- 一度作れば継続的に収益が入る(ストック型収入)
デメリット・リスク
- 1セットあたりの収益は少ない
- 規約変更でAIイラストが禁止される可能性
- 著作権のグレーゾーンが残る
- 競合が増えて飽和する可能性
リスクを理解した上で取り組むなら、月1〜3万円程度の副収入を得ることは十分に現実的です。まずは1セット作って申請してみることから始めましょう。実際にやってみると、思ったよりも簡単に作れることに気づくはずです。