時代の流れで台頭した芸人の存在。

テレビを見れば必ず芸人が出ていて、食レポしたり、批評したり。

最近のテレビは過激なことができなくなったんじゃない。

芸人があまりにも裏側を話しすぎたんだ。

芸がないから、猿を演じ続けられないから。


結末のわかる映画を見ると、一瞬一瞬の感動が薄れ、その余白で考察をする。

あまりにも裏側が見えすぎた現代、その余白はかなり大きなものになってる。

見ていても真っ白な画面を見ているような、そんな気持ちになる。


エンタメなら最後までファンタジーであれよ。

裏側をしゃべるな。

漫才でもコントでも、仕組みや技術の話をするな。


動物園で考えてみろ。

いつも檻の中で手を振ってる猿が、急に座って

「いやあの時の手の振り方ね、コツがあるんすよ」

「大きい声じゃ言えないけど、猿から見ても人間って猿みたいですよ」

「この前の閉園間際、手振ったらドカーン沸きましてね」

こんなこと言ってきた最初は面白いが、冷めるだろ。


成功した、テレビに出た、芸人の給料が高いのはこれまた動物園と一緒。

檻の中で暮らしてる猿やパンダは俺らより食費がかかる。

ストレスケアの金もかかる。

だから高い金を払ってる。


やりたいってやつもいるが、多くないだろう。

檻の中で笑われるための生き方なんだから。

それに魅力を感じるのは否定しないが。


自我は出すな。

猿は猿だ。

変に語るな。しゃべるな。動くな。


それでいてテレビが衰退だ?


裏側の説明書作って、芸とも言えぬ解かりきった芸をやって。


そうやって

お前らが自分から落ちていったんじゃないか。


今でも映画を観る人がいて、漫画を読む人がいるように。


ファンタジーをファンタジーとして

エンタメとしてのテレビを守っていれば。


間違いなくテレビを殺したのは芸人である。

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