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リーマンショック(2008年)で買った人のリターン
2008年のリーマンショック。100年に一度の金融危機と言われたあの暴落。世界中の株式市場が崩壊し、「もう株なんて終わりだ」と誰もが思った時期だよね。
でも、実際の数字を見てみると、あのとき買った人はとんでもないリターンを得ている。
- 日経平均の底値:2009年3月に約7,054円
- 2024年の高値:約40,000円
- リターン:約5.7倍(+470%)
つまり、100万円を底値で投入していたら、約570万円になっていた計算だ。「100年に一度の危機」で買った人は、15年で資産を5倍以上にしたってこと。
もちろん当時は「日本経済は終わった」「株は紙くずになる」と言われていた。新聞もテレビも悲観一色。こんな状況で買えた人は、まさに逆張りの勇者だった。
リーマンショックの暴落幅
日経平均は2007年7月の約18,000円から2009年3月の約7,054円まで約61%下落。半分以上が吹き飛んだ。しかしそこから15年で約5.7倍に成長した。暴落の深さと、その後の回復の大きさは比例する傾向がある。
コロナショック(2020年)で買った人のリターン
2020年3月、新型コロナウイルスの世界的パンデミックで市場はパニックに。わずか1ヶ月で日経平均は約30%暴落した。
- 日経平均の底値:2020年3月に約16,358円
- 2024年の高値:約40,000円
- リターン:約2.5倍(+145%)
コロナの底値で100万円買っていたら、約4年で250万円になっていた。4年で2.5倍って、銀行預金の利息が0.001%だった時代にこの数字だからね。もう比較にならない。
2024年8月ショックで買った人のリターン
記憶に新しい2024年8月の暴落。日銀の利上げサプライズと米国の景気後退懸念が重なり、日経平均は1日で4,451円安という歴史的な暴落を記録した。
- 暴落時の安値:約31,000円
- 2025年の水準:約38,000円
- リターン:約22%回復
まだ1年も経っていないのに、すでに22%のリターン。年利で考えたら異常な数字だよね。銀行預金の200年分の利息を1年で稼いだ計算になる。
ちなみにこのとき、SNSでは「日本株は終わった」「もう買わない」という声が溢れていた。でも結果はこの通り。暴落のたびに同じことが起きている。
S&P500でも同じ検証をしてみた
日本株だけだと「たまたまでしょ」と思うかもしれないから、世界最強の指数であるS&P500でも検証してみよう。
リーマンショック時のS&P500
- 底値:2009年3月に約676ポイント
- 2024年の水準:約5,800ポイント
- リターン:約8.6倍(+758%)
コロナショック時のS&P500
- 底値:2020年3月に約2,237ポイント
- 2024年の水準:約5,800ポイント
- リターン:約2.6倍(+159%)
S&P500は日経平均よりもさらに強い回復を見せている。リーマンの底で買っていたら8倍以上になっていた。100万円が860万円。これが歴史の事実だ。
S&P500の長期リターン
S&P500は過去100年の平均年間リターンが約10%。これはすべての暴落を含んだ数字だ。つまり暴落があっても、長期で持ち続ければ年平均10%のリターンが期待できるということ。
「底値で買う」は現実的に無理な理由
ここまで読んで「暴落で買えばいいじゃん!」と思った人もいるかもしれない。でも正直に言う。底値で買うのは、ほぼ不可能だ。
なぜかというと:
- 底値は後からしかわからない:暴落中は「まだ下がるかも」と思うのが普通
- 恐怖で買えない:暴落中はニュースもSNSも悲観一色。心理的に買うのは無理ゲー
- 「もう少し下がってから」で機を逃す:回復が始まると一瞬で上がるので、待ってると置いていかれる
- 暴落がいつ来るかわからない:現金を握りしめて待っている間に株価が上がり続けることもある
リーマンショックのとき、日経平均が7,054円をつけた日に「今が底だ!」と確信して全力で買えた人は、プロの投資家でもほとんどいない。むしろプロこそ「まだ下がる」と思って買えなかった。
暴落中に積立を続けた人のリターン
「底値で買うのが無理なら、どうすればいいの?」答えはシンプルだ。暴落があっても積立を続けること。
例えば、リーマンショック直前の2007年10月から毎月3万円をS&P500に積立投資していた場合を考えてみよう。
- 投資期間:2007年10月〜2024年12月(約17年)
- 投資元本:約612万円(月3万円 x 204ヶ月)
- 評価額:約2,000万円以上(年利約10%で計算)
- リターン:約3.3倍
底値で一括投資した場合の8.6倍には届かないけど、何も考えずに毎月積立を続けるだけで3倍以上になっている。しかもこの方法なら「いつ買うか」を考える必要がない。暴落中も機械的に買い続けるだけだ。
積立投資の最大の武器「ドルコスト平均法」
毎月一定額を投資する方法を「ドルコスト平均法」という。株価が安いときは多く買え、高いときは少なく買える。結果的に購入単価が平均化されるので、暴落を味方につけることができる。暴落時こそ「安くたくさん買える」チャンスなのだ。
暴落は「セール」という考え方
ここで考え方を変えてほしい。普段の買い物で「50%オフ」って聞いたらどう思う?嬉しいよね。「安く買えてラッキー!」って思うはず。
株の暴落も同じだ。
日経平均が40,000円から31,000円に下がったということは、約22%オフのセールということ。S&P500が5,800から4,000に下がったら約31%オフだ。
ユニクロが半額セールをやったら行列ができるのに、株が半額になったら逃げ出す。これって冷静に考えたらおかしくない?
もちろん、洋服と違って株は「さらに値下がりするリスク」がある。でも歴史が証明しているように、S&P500や全世界株式のような分散されたインデックスは、長期的には必ず回復してきた。
暴落を「セール」と考えるための条件
- 個別株ではなくインデックスファンドで投資していること(個別株は倒産リスクがある)
- 生活防衛資金を確保していること(暴落中に生活費のために売らなくて済む)
- 長期投資(10年以上)を前提としていること
- 借金やレバレッジを使っていないこと
まとめ:歴史的に暴落から回復しなかったことはない
この記事のポイントをまとめるよ。
- リーマンショック底値で買った人 → 日経平均約5.7倍、S&P500約8.6倍
- コロナショック底値で買った人 → 日経平均約2.5倍、S&P500約2.6倍
- 2024年8月ショックで買った人 → 約22%回復(1年未満で)
- 底値で買うのは現実的には不可能。でも積立を続けることで「暴落を味方」にできる
- 暴落は「セール」。ただし、インデックス投資・長期保有・生活防衛資金の確保が前提
- 歴史上、主要指数が暴落から回復しなかったことはない(長期で見た場合)
暴落は怖い。でも、歴史は「暴落後に買った人が最も大きなリターンを得ている」ことを証明している。大事なのは暴落を予測することじゃなく、暴落が来ても退場しないことだ。
積立投資を続けて、暴落が来ても淡々と買い続ける。それだけで、長期的には大きな資産を築ける可能性が高い。「暴落は友達」くらいの気持ちで構えておこう。