この記事の目次
この記事は「投資の始め方」ではない。「投資をしたくなる話」だ。始め方なんてググればいくらでも出てくる。問題はそこじゃない。問題は、あなたがまだ「始めよう」と思えていないことだ。
だから今日は、数字だけで語る。感情論じゃない。事実だけだ。この記事を読み終わったとき、あなたは投資を「やりたくなっている」はずだ。
あなたの貯金、実は毎年減ってます
いきなりキツいことを言う。あなたが銀行に預けているお金は、毎年価値が減っている。
「は?減ってないけど?通帳見ても100万円は100万円だし」って思ったでしょ。そう、数字の上ではね。でも「実質的な価値」は確実に減っている。これ、マジで大事な話だから聞いてくれ。
今の銀行の普通預金金利は0.001%だ。100万円預けて、1年でもらえる利息はたったの10円。10円だぞ。自販機でジュースも買えない。
一方で、日本のインフレ率は年2〜3%で推移している。インフレっていうのは物の値段が上がること。つまり、去年100万円で買えたものが、今年は102〜103万円出さないと買えなくなっている。
100万円の実質価値の変化
- 1年後:実質 約97〜98万円の価値
- 5年後:実質 約86〜90万円の価値
- 10年後:実質 約74〜82万円の価値
- 20年後:実質 約55〜67万円の価値
※インフレ率2〜3%で計算
通帳の数字は100万円のまま。でも買えるものはどんどん減っていく。これが「貯金の罠」だ。
「貯金してれば安心」という常識は、金利が5%あった昭和の話。令和では通用しない。令和の貯金は「守り」じゃない。「緩やかに負けている」状態だ。
もう一回言う。あなたの貯金は、数字は変わらないけど、価値は毎年減っている。これが事実だ。
月1万円から始めた人の10年後
じゃあ実際に投資したらどうなるのか。ここが一番大事なところだ。月たった1万円の差がどこまで広がるか、数字で見てくれ。
月1万円を10年間続けた場合
- 銀行に貯金した場合:10年後に120万円(利息はほぼ0円)
- つみたてNISAで年利5%運用:10年後に約155万円
- 差額:約35万円
35万円だぞ。何もしなくても勝手に増えたお金が35万円。あなたは毎月1万円を積み立てる設定をしただけ。あとは寝てただけ。遊んでただけ。仕事してただけ。それで35万円増えてる。
金額を増やしたらもっとエグい
月額別:10年後の差額(年利5%想定)
| 月額 | 銀行貯金 | 積立投資(年利5%) | 差額 |
| 月1万円 | 120万円 | 約155万円 | +35万円 |
| 月3万円 | 360万円 | 約465万円 | +105万円 |
| 月5万円 | 600万円 | 約776万円 | +176万円 |
月5万円を10年積み立てるだけで、銀行に預けるより176万円も多い。176万円あったら何ができる?海外旅行3回は行ける。車の頭金にもなる。引っ越しもできる。
これが複利の力だ。お金がお金を生んで、それがまたお金を生む。雪だるま式に増えていく。アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだのが複利だ。
「怖い」のは知らないから
ここまで読んで「でも投資って怖くない?」って思った人。大丈夫、その気持ちわかる。でも断言する。投資が怖いのは「知らないから」。それだけだ。
例え話をする。飛行機が怖い人っているだろ。あれ、なんで怖いかって言うと、飛行機事故のニュースばかり見てるからだ。でも実際の飛行機事故率は0.0009%。車の事故の方が100倍以上危険なのに、車には毎日平気で乗ってる。
投資もまったく同じ構造だ。
「投資で大損した!」「FXで全財産溶かした!」ってニュースばかり見てるから怖い。でもそれは投資の中でもハイリスクなやり方をした人の話であって、つみたてNISAでインデックス投資をしている人の話ではない。
つみたてNISA×S&P500の過去実績
S&P500(アメリカの主要企業500社の指数)に過去どの20年間を切り取って積立投資しても、全期間でプラスになっている。リーマンショックを含む最悪の時期でもだ。
- 1990〜2010年(ITバブル崩壊+リーマンショック含む):プラス
- 2000〜2020年(ITバブル+リーマン+コロナ含む):プラス
- どの20年を切り取っても:全期間プラス
つまり、20年間つみたてNISAでS&P500を積み立て続けた場合、歴史上一度も負けたことがない。これは「たぶん大丈夫」じゃなくて「過去のデータ上、100%プラス」だ。
もちろん、過去の成績が未来を保証するわけじゃない。でも「100年以上の歴史で一度も負けてない」って事実は、けっこう心強くないか?
あなたの時給、知ってますか?
ここからさらにエグい話をする。「投資しない」ことが、どれだけお金を捨てているかを、時給で計算してみよう。
年収400万円のサラリーマンの場合、時給は約2,000円だ(年間労働時間2,000時間で計算)。
さっきの表を思い出してくれ。月1万円の積立投資で10年後に生まれる差額は35万円だった。
35万円を時給2,000円で割ると175時間。1日8時間労働で約22日間。つまり丸々1ヶ月近くフルで働いた分の給料に相当する。
投資しない=給料を捨てている?
- 月1万円の積立 → 10年で+35万円 → 約22日分の労働に相当
- 月3万円の積立 → 10年で+105万円 → 約66日分の労働に相当
- 月5万円の積立 → 10年で+176万円 → 約110日分の労働に相当
※年収400万円(時給約2,000円)で計算
「投資しない」ということは、「22日分の給料を捨てている」のと実質同じってことだ。もっと言えば、月5万円なら110日分。約5.5ヶ月分の給料を捨てている。
もちろん投資にはリスクがある。元本割れの可能性もゼロじゃない。でも、20年以上の長期で見れば歴史的にプラスになっている。そのリスクを取れるかどうかは個人の判断だ。でも「リスクがあるから何もしない」のも、それ自体がリスクだということは知っておいてほしい。
老後2,000万円問題のリアル
2019年に日本中を震撼させた「老後2,000万円問題」。覚えてるか?あの報告書の中身をちゃんと見たことあるか?
内容はシンプルだ。年金だけだと毎月約5.5万円足りない(夫婦2人の場合)。これが65歳から30年続くと、約2,000万円の不足。
「2,000万円なんて無理」って思うだろ。でもちょっと待ってくれ。これ、投資を使えばそこまで絶望的な話じゃない。
老後2,000万円を作るには?
- 30歳から月3万円を35年間積立(年利5%) → 約3,400万円
- 35歳から月3万円を30年間積立(年利5%) → 約2,500万円
- 40歳から月5万円を25年間積立(年利5%) → 約2,977万円
- 45歳から月5万円を20年間積立(年利5%) → 約2,055万円
30歳から始めれば月3万円で余裕でクリアだ。40歳からでも月5万円で到達できる。
問題は「65歳になってから足りないと気づいても遅い」ということ。65歳から2,000万円を貯めようと思ったら、月5.5万円を30年間貯金し続けてもギリギリ。でもそれは年金で足りない分を補填するためのお金だから、そこからさらに貯めるのは現実的じゃない。
「まだ大丈夫」が一番危ない。始めるのは今だ。1年遅れるだけで、数十万円の差が生まれる。5年遅れたら100万円以上の差になる。
投資を始めた人のリアルな声(よくあるパターン)
数字ばっかり並べても実感が湧かないって人もいるだろう。じゃあ、実際に投資を始めた人がよく言うことをまとめてみる。これ、ネットやSNSで本当によく見るパターンだ。
投資を始めた人のリアルな声
- 「始める前は怖かった。でも始めたら毎月自動で積み立てるだけだった」
- 「1年経って気づいたら20万円増えてた。何もしてないのに」
- 「暴落した時はビビったけど、売らずに持ってたら半年で戻った」
- 「もっと早く始めればよかった。20代の自分に言いたい」
- 「投資の勉強を始めたら、節約にも興味が出てきた」
特に注目してほしいのは、「もっと早く始めればよかった」って声がめちゃくちゃ多いこと。逆に「始めなければよかった」って言ってる長期投資家は、ほぼ見たことがない。
「暴落でビビった」って声もあるけど、売らなければ回復する。これは歴史が証明している。暴落で損するのは「暴落時に売った人」だけだ。
あと面白いのが、投資を始めるとお金の使い方が変わるということ。「この3,000円を投資に回したら10年後にいくらになるかな」って考え始める。無駄遣いが減って、節約にも興味が出てくる。投資は資産形成だけじゃなくて、お金に対するマインドセット自体を変えてくれる。
投資しない方がいい人もいる(正直に言う)
ここまで煽っておいてアレだけど、正直に言う。投資しない方がいい人もいる。
今は投資より先にやることがある人
- 借金がある人 → まず返済。投資の利回り5%よりカードローンの金利15%の方がデカい
- 生活費6ヶ月分の貯金がない人 → まず生活防衛資金を作る。投資は余剰資金でやるもの
- 毎月赤字の人 → まず固定費を見直す。格安SIMへの変更、サブスク整理から始めよう
投資は余裕のある資金でやるものだ。生活費を削って投資するのは本末転倒。それはもう投資じゃなくてギャンブルだ。
でも、上記に当てはまらないなら...始めない理由がない。
借金がない。生活防衛資金がある。毎月の収支がプラス。この3つをクリアしてるなら、今すぐ始めていい。むしろ始めないことが機会損失だ。
最初の一歩はこれだけ
ここまで読んで「よし、やろう」と思ったなら、やることはたった4つだ。
- 証券口座を開設する(無料・5分で完了。SBI証券か楽天証券でOK)
- つみたてNISAを設定する(月1万円でいい。いきなり大金を入れなくていい)
- オルカンかS&P500を選ぶ(迷ったらオルカン。全世界に分散投資できる)
- あとは放置する(毎日チェックしなくていい。むしろ見ない方がいい)
以上。これだけ。
「え、これだけ?」って思ったでしょ。そう、これだけだ。投資って聞くと株価のチャートとにらめっこしてるイメージがあるかもしれないけど、つみたてNISAの積立投資は設定したら放置するだけだ。毎月自動で引き落とされて、自動で買い付けてくれる。
料理で言えば、炊飯器にお米をセットしてスイッチを押すだけ。あとは勝手に炊き上がる。途中でフタを開けたら逆に失敗する。投資も同じだ。設定したら放置。これが最強の戦略だ。
最後に
最後に一つだけ言わせてくれ。
「いつか始めよう」の「いつか」は来ない。
来年になったら「来年でいいか」って言う。5年後になったら「もう遅いかも」って言う。そして65歳になったら「なんであの時始めなかったんだろう」って後悔する。このパターン、マジでよくある。
1年遅れるだけで数十万円の差が生まれる。5年遅れたら100万円以上の差。10年遅れたら数百万円の差だ。
完璧を求めるな。まず月1万円でいい。
「もっと勉強してから」「もっとお金が貯まってから」「もっと相場が落ち着いてから」――全部先延ばしの言い訳だ。勉強しながら始めればいい。月1万円なら痛くない。相場は永遠に落ち着かない。
あなたが寝ている間もお金に働いてもらう。それが投資だ。
あなたは1日8時間しか働けない。でもお金は24時間365日、休まず働いてくれる。しかも文句も言わない。体調も崩さない。世界中の株式市場で、あなたの代わりに価値を生み出し続けてくれる。
この記事を読んで「やってみようかな」と少しでも思ったなら、今日中に証券口座の開設だけでもしてくれ。開設は無料だし、5分で終わる。口座を作るだけなら1円もかからない。でもその5分が、10年後のあなたの人生を変えるかもしれない。
免責事項
※本記事は筆者個人の見解であり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。