この記事の目次
今の日経平均・S&P500はどこにいるのか
まず最初に押さえてほしいのが、「今の株価はどのへんにいるの?」っていう話。これを知らないと、買い時も売り時も判断できない。
2026年3月時点の主要指数はこんな感じ。
日経平均株価は37,000〜39,000円台で推移している。2024年に一時4万円を超えたものの、その後は調整局面も挟みつつ、だいたいこのレンジで動いている。歴史的に見ると「高い位置にはいるけど、バブルってほどじゃない」という水準。
S&P500は5,500〜6,000ポイント台。米国株はAIブームの恩恵もあって引き続き強い。ただ、2024年後半からの急上昇のペースは落ち着いてきて、「ここからさらにガンガン上がるかは微妙」という見方も増えてきた。
じゃあこの株価が「高いのか安いのか」を判断するために、PER(株価収益率)を見てみよう。
- 日経平均のPERは約14〜16倍。歴史的に見ると「普通」の水準。割高でもないし、激安でもない。「まあまあ買える水準」って感じ。
- S&P500のPERは約20〜22倍。これは「やや割高」。特にテック系のビッグテックが全体を押し上げているので、銘柄によっては30倍、40倍のPERがついている。
今見るべき数字一覧(テーブル)
とりあえずこれだけ押さえておけば、ニュースを見たときに「あ、今こういう状況か」って判断できる数字をまとめた。ブックマークして定期的に見返してほしい。
| 指標 | 2026年3月時点の水準 |
|---|---|
| 日経平均株価 | 37,000〜39,000円 |
| TOPIX | 2,600〜2,800 |
| S&P500 | 5,500〜6,000 |
| NASDAQ | 17,000〜18,000 |
| 日経平均PER | 14〜16倍 |
| S&P500 PER | 20〜22倍 |
| 日本10年国債利回り | 約1.5% |
| 米10年国債利回り | 約4.2% |
| 金(ゴールド) | 1オンス約3,000ドル超 |
| 原油(WTI) | 約65〜70ドル |
| ビットコイン | 約85,000〜90,000ドル |
| ドル円 | 150〜157円 |
これ、全部頭に入れる必要はない。でも「だいたいこのへん」って知ってるだけで、投資ニュースの理解度が全然変わってくる。「ドル円が158円に!」ってニュースを見たとき、「あ、レンジの上限超えてきたな」って思えるかどうか。それだけで判断の質が変わる。
PERで「割安・割高」を判断する
PER(Price Earnings Ratio=株価収益率)は、「今の株価が利益の何倍で取引されているか」を示す数字。これを知っているだけで、投資の判断精度がめちゃくちゃ上がる。
ざっくりこう覚えておけばOK。
- PER15倍以下:割安。買いを検討してもいい水準。企業の業績が悪いから安い場合もあるので注意は必要だけど、基本的にはお買い得ゾーン。
- PER15〜20倍:適正。高くもなく安くもない。普通に持っていれば問題ない水準。
- PER20倍以上:割高。慎重に考えたほうがいい。成長企業ならPERが高くても正当化されることもあるけど、期待が外れたときの下落幅は大きい。
で、今の日経平均は14〜16倍。つまり「まあまあ買える水準」ということ。決して激安ではないけど、歴史的に見て高すぎるわけでもない。
一方、S&P500は20〜22倍。「ちょっと高いかな」という水準。特にGAFAMを中心としたビッグテックが指数を引っ張っているので、個別で見ると割高感がある銘柄も多い。
金利と株価の関係
次に理解しておいてほしいのが「金利と株価の関係」。これ、投資やるなら必須の知識。
ものすごくシンプルに言うと:
- 金利が上がると株価は下がりやすい。なぜなら、金利が高いと「わざわざリスクのある株を買わなくても、国債で安全に利息がもらえるじゃん」ってなるから。お金が株から債券に流れる。
- 金利が下がると株価は上がりやすい。逆のパターン。金利が低いと債券の利回りが魅力的じゃなくなるから、お金が株に向かう。
じゃあ2026年はどうなのか。
アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は利下げ方向に動いている。2025年後半から段階的に利下げが進んでいて、2026年もその流れが続くと市場は期待している。これは株価にとってプラス材料。米国株が底堅い理由のひとつがこれ。
一方、日銀は利上げ方向。長年のゼロ金利政策を終了して、少しずつ金利を上げてきている。日本10年国債利回りが約1.5%まで来ている。これは日本株にとってはマイナス材料になりうる。特に不動産や借入の多い企業には逆風。
ただ、日銀の利上げペースは非常にゆっくり。急激な引き締めは考えにくいので、過度に心配する必要はないと個人的には思っている。
2026年の注目テーマ
じゃあ具体的にどのセクターが注目なのか。2026年3月時点で俺が見ているテーマを5つ挙げる。
1. AI関連銘柄
これはもう言うまでもない。NVIDIA、Microsoft、Google(Alphabet)、そして日本ではソフトバンクG。AIインフラへの投資は2026年も衰えていない。ただ、株価はすでに相当織り込んでいるので、「今から飛び乗る」のは注意が必要。
2. 半導体
AI需要の恩恵を直接受けるセクター。東京エレクトロン、信越化学工業など。半導体はサイクル(好不況の波)があるので、タイミングの見極めが重要。
3. 防衛関連
世界情勢の不安定化で防衛予算が増えている。三菱重工、川崎重工は2024年から大きく上昇。まだ買えるかどうかはPERと成長率で判断すべき。
4. インバウンド
円安+訪日外国人増加で、航空(ANA、JAL)、ホテル、小売(ドンキホーテなど)が恩恵を受けている。ドル円が150円台を維持している限り、このテーマは続く。
5. 高配当株
商社(三菱商事、三井物産)、銀行(三菱UFJ、みずほ)、通信(NTT、KDDI)。金利上昇局面では銀行が強く、高配当は下落局面でもクッションになる。長期保有向き。
つみたてNISAでの積立シミュレーション
「数字はわかった。で、結局いくら積み立てればいいの?」って話。
ここでは年利5%(インデックス投資の長期平均リターン)で計算してみた。
| 毎月の積立額 | 期間 | 元本 | 最終金額(年利5%) |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 20年 | 720万円 | 約1,233万円 |
| 月5万円 | 20年 | 1,200万円 | 約2,055万円 |
| 月3万円 | 30年 | 1,080万円 | 約2,497万円 |
注目してほしいのは「月3万円×30年」のケース。元本1,080万円に対して最終金額は約2,497万円。複利の力で元本の2.3倍になっている。これが「長期×積立×分散=投資の王道」と言われる理由。
月3万円って、毎日1,000円。ランチをワンコイン弁当にして、コンビニコーヒーを水筒に変えるだけで捻出できる金額。それを30年続けるだけで2,500万円。老後2000万円問題なんて余裕でクリアできる。
しかもNISAなら運用益が非課税。通常は約20%の税金がかかるけど、NISAならまるまる自分のもの。使わない理由がない。
暴落時のデータ(過去の実績)
「でも暴落が来たらどうするの?」って不安になるのはわかる。じゃあ過去の暴落を実際のデータで振り返ってみよう。
| 暴落イベント | 下落幅 | 回復までの期間 |
|---|---|---|
| リーマンショック(2008年) | 日経平均 -42% | 約4年で回復 |
| コロナショック(2020年) | 日経平均 -31% | 約6ヶ月で回復 |
| ITバブル崩壊(2000年) | NASDAQ -78% | 約15年で回復 |
ここで言いたいのは2つ。
1つ目:暴落は必ず来る。でも、必ず回復してきた。
リーマンショックでさえ4年で回復した。コロナに至ってはたったの6ヶ月。「暴落=終わり」じゃない。むしろ暴落は「バーゲンセール」だと思えるかどうか。
2つ目:暴落しても持ち続けた人が勝っている。
リーマンショックの底で売った人は大損した。でも持ち続けた人は、その後の上昇で資産を大きく増やした。つみたて投資をしていた人に至っては、暴落中も安く買えていたおかげで、回復後はさらに大きなリターンを得ている。
初心者が今やるべきこと
ここまで読んで「なんとなくわかった。で、何から始めればいいの?」ってなった人へ。やるべきことは5つだけ。
1. まず証券口座を開設する(無料)
SBI証券か楽天証券でいい。どっちも開設無料、維持費ゼロ。口座を持っているだけでは1円も損しない。まずは口座を作ることがスタートライン。
2. つみたてNISAで月1万円から始める
いきなり大金を突っ込む必要はない。月1万円でいい。それすらきつかったら月5,000円でもいい。大事なのは「始めること」。
3. オルカンかS&P500のインデックスファンドを選ぶ
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」か「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のどちらか。迷ったらオルカン。世界中に分散されているから、どこの国が伸びても恩恵を受けられる。
4. 毎月同じ金額を淡々と積み立てる
株価が上がっても下がっても、同じ金額を淡々と買い続ける。これがドルコスト平均法。高値掴みのリスクを分散できる。感情で増やしたり減らしたりしない。
5. 最低10年は売らない覚悟を持つ
短期で儲けようとするから失敗する。10年、できれば20年は売らない。その間に暴落が来ても売らない。むしろ安く買えるチャンスだと思う。この覚悟があれば、投資で負けるのはかなり難しい。
まとめ:数字を知っている人は強い
今回の記事をまとめると:
- 日経平均は37,000〜39,000円台、PER14〜16倍で「まあまあ買える水準」
- S&P500は5,500〜6,000、PER20〜22倍で「やや割高」
- 金利の動向(FRBは利下げ、日銀は利上げ)が株価を左右する
- AI・半導体・防衛・インバウンド・高配当が2026年の注目テーマ
- 月3万円×30年=約2,500万円(年利5%の複利)
- 暴落しても持ち続けた人が歴史的に勝っている
- 初心者はまず証券口座を開設して、つみたてNISAから始めよう
投資は感情のゲームじゃなくて、数字のゲーム。今の数字を知って、冷静に判断して、淡々と積み立てる。それだけで、10年後20年後の自分に感謝される。
この記事の数字は2026年3月時点のもの。数字は日々変わるので、定期的にチェックしよう。大事なのは「数字を見る習慣をつけること」だから。